フランスで車を駐車する
フランスでは、駐車場がきちんと整備されているので、「PARKING」表示に従って駐車すれば大丈夫です。
ただし、前後にぶつかりながら車を出し入れしたり、2台分を使って駐車したり。
相手の不注意による車の損傷も頻発するので、気がかりなことではあります。
ここでは、公共の無料駐車場の利用方法や、有料駐車場の支払方法について、おさらいしましょう。
有料駐車場の使い方 【ゲートで閉ざされた、安全性が高い駐車場】
入り口にバーがあり、駐車場利用者しか入れないタイプの駐車場。
安全度★★★☆
利用者が限られ、防犯カメラもあり、安全性は高いです。
ただ、有料駐車場を狙った、たちの悪い犯罪者もいて、車上荒らしのリスクはあります。
都会の駐車場だと、駐車スペースが小さく、前後左右の車の出入り時に、接触されて傷がつく場合もあります。
入り口でチケットをとり、出るときに精算します。
パーキングの人間通用門に精算機があるので、戻ってきたら精算機にチケットを通して支払います。
こんな風な精算機が、さりげなく置いてあるよ。
Caisse Automatique = 自動精算機
クレジットカードや現金での支払いが可能ですが、クレジットカードしか受け付けない場合もあるので注意です。
支払いが完了したら、入場チケットが返却されるので、必ずチケットを受け取り、出口ゲートで機械に差し込んで駐車場を出ます。
出口はフランス語でSORTIE。
SORTIE方面へ進んでいきます。
うっかり精算機で精算せずに出口ゲートに来てしまった場合、その場でクレジットカードで支払うこともできる場合があります。
まずゲートに設置されてある機械に入場チケットを入れます。それから、料金が表示されるので、続けてクレジットカードを入れてください。
ゲートが開けば、精算完了しているので、そのまま出られます。
ゲートが開かない場合、『係員呼び出しボタン』がちゃんとあるので、とりあえず押して、対応してください。
有料駐車場の使い方 【公共の場所にある、屋外の駐車場】
白線で駐車スペースが区分されている、公共の場所の有料駐車場があります。
白線に沿って、『PAYANT』、と書かれてある場合は、有料です。
書かれていなければ、無料駐車場です。
料金ゲートのない有料駐車場(含む:路肩の駐車場スペース)に止める時は、近くある駐車券の発券機で駐車時間分を支払い、その際でてくるチケットをダッシュボードに見えるようにおいておきます。
稀にですが、パーキング用の機械で、車のナンバーを登録、支払をして、発券されないケースもあります。その場合は、機械に支払い状況が登録されてあるので、間違ったナンバーを登録さえしなければ、大丈夫。
係員が抜き打ちで見回っているので、チケットがない場合(支払履歴がない場合)は、罰金が科せられます。
罰金支払い命令は、フロントガラスのワイパーに紙が挟まれていることが多く、QRコードが印刷されているので、そこへWEB上でアクセスして、クレジットカードで支払いをします。
すぐに払えば20ユーロ程度に減額され、支払が期日までに払われなければ40ユーロ程度(場所による)の満額徴収となるようです。
最近は、駐車している車の証拠写真も残されているので、言い逃れはできません。
ちなみに、このタイプの駐車場は、日曜日・祝日は、終日無料のところが多いです。
いろんなタイプの駐車券発券機があるので、ここではすべて紹介しきれないのですが、基本は簡単!
使い方は、機械の側面や、モニター画面に書かれてあり、英語表示も選択できる場合が多いです。
@パネルをONにするため、電源マークボタンを押します。(適当にボタンを押すと、画面が明るくなる場合も)
A車のナンバーを入力する
B利用時間を入力する。 ↑↓+−ボタンで操作する (利用修了時間を入力)
C利用料金が表示されるので、クレジットカード又は小銭で支払う (釣銭はでない)
D駐車券が発行されるので、車のダッシュボードの外から見える場所に表向きに置く (支払っても裏目に置いていたら罰金が科される)
使用するボタン
VALIDE=確定ボタン
ANNULE=中止ボタン
30MIN GRATUIT =30分無料、と表示があることもあるので、30分以内の利用ならば、利用時間を入力せずに、そのままVALIDE=確定ボタンを押すと、無料駐車券が出てきます。
縦列駐車タイプの駐車方法が多いので、前後余裕をもって駐車しましょう。
公道にあるので、このタイプの駐車場は、傷つけられやすいです。
無料駐車場の使い方
フランスをはじめヨーロッパ諸国では、路肩での無料駐車が認められているところが結構あるので、運よく場所が空いていたら利用してみましょう。
白線
時間制限がなく、いつまで停めても問題ありません。
有料駐車場と違い、公共の場所でもあるので、セキュリティ面で不安はあります。
日本では珍しい、縦列駐車も、皆さんきわどく駐車したりしますので、前後ぶつけながら出たり入ったり、傷つけられるのを覚悟で利用しましょう。
ただし、PAYANTと路上にかかれていたり、標識がある場合は、「有料」なので、精算機を見つけて支払いましょう。(前払い)
青線
時間制限があります!青線のパーキングには標識があって、最大○○分まで等の注意書きがあります。
商業施設や、役所など、すぐに用を済まして帰る人向けの駐車場。
この写真の場合、青線ゾーンにつき、8時から18時の間は、最大20分間、無料駐車可能。(指定時間以外は、時間制限なしで駐車可能)
紙に到着時間を書いてフロントガラスの外から見えるところに置いておくようにします。
この写真のような、到着時間を表示するカードも売ってあります。
田舎に多い、更地
パーキング表示があり、車の区画の線がないようなところは、どこにでも自由に停めてOK。
ほかの車の停め方に沿うような感じで駐車してみれば大丈夫でしょう。
間違っても、他の車の進行を妨げるような位置には停めないよう、余裕をもちましょうね。
駐車してはいけない場所
私有駐車場
PRIVEと書かれているところは、私有地なので駐車厳禁です。
LIVRAISON
配達専用の駐車場。日曜日は停めていい場合も。
バス専用駐車場
駐車禁止の標識のある場所
(左) 駐停車禁止 (右) 駐車禁止
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